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テキストの暗号化/復号化

AES、TripleDES、DES、Rabbit、RC4などの対称暗号アルゴリズムを使用してプレーンテキストを暗号化するか、暗号文を復号化します。

はじめに

本ツールはAES、DES、3-DES、RC4、Rabbitの5つの暗号化アルゴリズムを統合したオンライン暗号化/復号プラットフォームです。パスワードまたは鍵(Key)+初期化ベクトル(IV)の組み合わせモード、CBC/CFB/CTR/OFB/ECBの5ブロックモード、PKCS7-Paddingなど6種のパディング方式を柔軟に設定可能。ビジュアルなドロップダウンメニューでパラメータを選択すると即時に結果が表示され、プラグイン不要の純粋なWeb設計でクロスプラットフォーム利用が可能です。

暗号化手順

  1. 平文入力
    入力欄に暗号化したい元の文字列を貼り付けまたは入力します。

  2. パラメータ設定(任意)

    • アルゴリズム選択:セキュリティ要件に応じて選択(AES-256推奨)
    • 鍵設定:パスワードまたは手動でKey+IVを入力(ビット数要件に注意)
    • ブロックモード:用途に応じて選択(CBCが汎用性高い)
    • パディングモード:対象システムの要件に合わせ設定(デフォルトPKCS7-Padding)
  3. 鍵情報入力
    設定に応じてパスワード、またはKeyとIVを入力。

  4. 暗号文出力
    暗号化結果が「暗号文」エリアにリアルタイム表示。右上コピーボタンで取得可能。

復号手順

  1. 暗号文入力
    入力欄に復号したい暗号文字列を貼り付け。

  2. パラメータ設定(任意)

    • アルゴリズム選択
    • 鍵設定
    • ブロックモード
      ※パディング設定不要
  3. 鍵情報入力
    設定に応じてパスワード、またはKeyとIVを入力。

  4. 平文出力
    復号結果が「平文」エリアにリアルタイム表示。コピーボタンで取得可能。

主要パラメータ解説

1. 暗号アルゴリズム

アルゴリズム鍵長強度適用例
AES128/192/256bit現代システム全般
DES56bitレガシーシステム互換
3-DES168bit金融システム移行期
RC440-2048bit軽量暗号化要件
Rabbit128bit高速処理が必要なIoT機器

2. 鍵設定モード

  • パスワード:記憶可能な文字列から鍵生成
  • Key+IV:16進数鍵と初期化ベクトルを手動入力(精密な制御が必要)

3. ブロックモード

モード特徴代表用途
CBCIV必須・データ依存性強ファイル暗号化・HTTPS
CFBストリームモード・並列処理可リアルタイムデータ
CTRカウンタ方式・パディング不要ストレージ・マルチメディア
OFB耐ノイズ性高衛星通信等高ノイズ環境
ECB簡易方式(非推奨)教育演示(脆弱性あり)

4. パディングモード

方式規則対応標準
PKCS7-Padding最終バイトがパディング長を示すSSL/TLS・XML暗号化
ISO-97971データ末尾の特徴を保持金融メッセージ処理
ANSI-X923最終バイトを0固定米国金融規格
ISO-10126乱数バイト+長さ識別子改竄防止が必要な環境
Zero Paddingゼロ埋め簡易システム互換
No paddingパディングなしカスタムプロトコル開発

運用ガイドライン

  1. セキュリティ原則

    • 本番環境:AES-256-CBC + PBKDF2鍵導出を推奨
    • 同一鍵+IVの再利用禁止
    • 機密データは暗号化後Base64等で二重エンコード推奨
  2. デバッグ手法

    • 復号失敗時のチェックリスト:
      1. 鍵/IVの完全一致
      2. ブロックモードとパディングの整合性
      3. 不可視文字の混入有無
  3. 特殊ケース対応

    • バイナリデータ:CTRモードを優先
    • 日本語等Unicode文字:UTF-8エンコード必須
  4. 適用範囲

    • 暗号学研究・API認証・一時的データ保護等の非高リスク環境向け
    • 重要機密・金融取引には専用暗号化ハードウェアの使用を厳推